とかさんのブログ

Minecraftについていろいろ投稿していきます。 主にBedrockEdition(BE, 旧Poket Edition, PE)のアドオン解説記事を投稿しています。アドオン製作最後の砦

Minecraftにオリジナルレシピを追加する 醸造レシピ編

今回はオリジナルレシピの続編ということで。醸造台のレシピを解説します。

いつの間にか醸造台用のレシピが追加されていました。いつだろう....

今回割と制限が多いのでそれも含めて解説します。

前回までの記事↓関係なくても少しぐらいは参考になると思います。

解説内の表記について

解説内で出てくる丸括弧はデータを表しています。つまり各々で変える部分。例は下記の通り

  • (String)"abcdef","Hello World"
  • (Integer)123456,1024
  • (Float)0.625,10000000000.0
  • (Value)0.625,10000000000.0
  • (Bool)true,false
  • (Object){"data": (Integer), ... , "data_256": (String)}
  • (Molang)"variable.size = math.sin((query.ground_speed/30)*360);"

(*****+)とは通常の(Integer),(Value)などの使い方に加え、設定した範囲内でランダムな値も使えるということです。{"min": (Integer),"max": (Integer)}のようにすると、ランダムな値を設定できます。

(List ****)はそれぞれの配列型を示します。例:["egg","chicken"]

(***/***)は複数の型に対応してます。

制限について

醸造台のアイテムスロットはそのすべてに入力制限(入るアイテムが決まっている)がかかっています。

それを理解していないと、せっかく作ったレシピが利用できなくなってしまいます。

一応言っておくと、特定のアイテム以外が入らないだけで、置き換わったりした場合は特定のアイテム以外でもスロットに置くことはできます

薄々わかっているかもしれませんが、入るアイテムは通常のポーション作成で使うアイテムです。

材料スロット

以下の素材のみ

コメント 2020-02-20 221559

瓶スロット

すべての瓶(空瓶、エンチャント瓶、はちみつ瓶、ドラゴンブレスを除く)

燃料スロット

ブレイズパウダーのみ。(レシピに絡んで来ることはない)

コンテナレシピを作ってみる

醸造台のレシピは実は2種類あり、一つが"minecraft:recipe_brewing_mix"というもの。もう一つが"minecraft:recipe_brewing_container"というもので、前者がポーションのアップグレードに使われるもの(ポーションデータ値変更)、後者が別のアイテムに変更するもの(ポーション→スプラッシュポーション)を担っています。

オリジナルレシピとして使えるものと考えるのならば"minecraft:recipe_brewing_container"の方なので先に解説します。

繰り返しになりますが、"minecraft:recipe_brewing_container"は醸造すると瓶スロットにあるアイテムを別のアイテムとして出力します。

...実際に作ってみた方が早いですね。

ポーションにクモの目で醸造するとビートルートスープになるレシピを作ってみます。

ファイル構造はMinecraftにオリジナルレシピを追加する 定型レシピ編と同じなので省略します。

Minecraft起動して確認

ezgif-5-ef6614199e6c

このようにポーションがビートルートスープ置き換わっています。

コンテナレシピの解説

"minecraft:recipe_brewing_container"を使います。

"identifier": (String)

このレシピのID。既存のMinecraftのレシピを置き換えたい場合はそのIDを記述します。
(「[パックで共通のID]:[レシピのID]」の形式で書くことをおすすめします。例、"minecraft:stonecutter_dark_prismarine_stairs""toka7290:brew_soup_text"等)

"tags": (List string)

レシピのタグ。ダグによってどの機能ブロック(作業台、かまど、等)で使われるか決まります
今回は醸造台なので"brewing_stand"が入ります。

"input": (Object/String)

レシピで使用するアイテムを設定します。(瓶スロット)
制限がかかっているので、事実上ポーションのみです。
"count","data"は機能しません。アイテム名のみの省略した書き方を推奨します。

"reagent": (Object/String)

レシピで使用するアイテムを設定します。(材料スロット)
上同様制限がかかっています。
"count","data"は機能しません。アイテム名のみの省略した書き方を推奨します。

"output": (Object/String)

レシピで得られるアイテムを設定します。
制限はかかっていません。"data""input"の値を維持します
"count"は機能しません。アイテム名のみの省略した書き方を推奨します。

ミックスレシピを作ってみる

もう一つの方"minecraft:recipe_brewing_mix"はポーションからポーション限定の機能になります。

これのいいところは同じレシピが通常のポーションだけでなくスプラッシュ、残留ポーションにも適用されることです。

強化再生ポーションにフグで醸造すると鈍化のポーションになるレシピを作ってみます。

ファイル構造はMinecraftにオリジナルレシピを追加する 定型レシピ編と同じなので省略します。

Minecraft起動して確認

ezgif-5-3a60de2589b5

スプラッシュ、残留ポーションちゃんと認識してくれています。

ミックスレシピの解説

"minecraft:recipe_brewing_mix"を使います。

"identifier": (String)

このレシピのID。既存のMinecraftのレシピを置き換えたい場合はそのIDを記述します。
(「[パックで共通のID]:[レシピのID]」の形式で書くことをおすすめします。例、"minecraft:stonecutter_dark_prismarine_stairs""toka7290:brew_potion_test"等)

"tags": (List string)

レシピのタグ。ダグによってどの機能ブロック(作業台、かまど、等)で使われるか決まります
今回は醸造台なので"brewing_stand"が入ります。

"input": (Object/String)

レシピで使用するポーションタイプを設定します。(瓶スロット)
"minecraft:potion_type:で始まる。最後に解説します。

"reagent": (Object/String)

レシピで使用するアイテムを設定します。(材料スロット)
上同様制限がかかっています。
"count","data"は機能しません。アイテム名のみの省略した書き方を推奨します。

"output": (Object/String)

レシピで得られるポーションタイプを設定します。
"minecraft:potion_type:で始まる。最後に解説します。

ポーションタイプについて

"minecraft:recipe_brewing_mix"では通常のレシピで使うアイテムIDを使用せず"minecraft:potion_type:xxxxx"の形式で表されるIDを使う箇所があります。

これは通常データ値で扱っているものをわかりやすくするとともに、スプラッシュ、残留ポーションにも同一のレシピを追加できるようになっているものです。

ポーションタイプ一覧

下表におけるIDとは"minecraft:potion_type:xxxxx"xxxxx部分です。

ID 名前
water 水入り(水のビン)
mundane ありふれた
thick 濃厚な
awkward 奇妙な
nightvision 暗視の
long_nightvision 暗視の(延長)
invisibility 透明化
long_invisibility 透明化(延長)
leaping 跳躍の
long_leaping 跳躍の(延長)
strong_leaping 跳躍の(Ⅱ)
fire_resistance 耐火の
long_fire_resistance 耐火の(延長)
swiftness 俊敏の
long_swiftness 俊敏の(延長)
strong_swiftness 俊敏の(Ⅱ)
slowness 鈍化の
long_slowness 鈍化の(延長)
water_breathing 水中呼吸の
long_water_breathing 水中呼吸の(延長)
healing 治癒の
strong_healing 治癒の(Ⅱ)
harming 負傷の
strong_harming 負傷の(Ⅱ)
poison 毒の
long_poison 毒の(延長)
strong_poison 毒の(Ⅱ)
regeneration 再生の
long_regeneration 再生の(延長)
strong_regeneration 再生の(Ⅱ)
strength 力の
long_strength 力の(延長)
strong_strength 力の(Ⅱ)
weakness 弱化の
long_weakness 弱化の(延長)
turtle_master タートルマスターの
long_turtle_master タートルマスターの(延長)
strong_turtle_master タートルマスターの(Ⅱ)
slow_falling 低速落下
long_slow_falling 低速落下(延長)

明けましておめでとうございます(2月)

今年初投稿になりますね()。今年ものんきにゆっくりと投稿するつもりなのでよろしくお願いします。

それではまた~

質問や修正箇所がありましたらTwitterまでお願いします。

img

変更履歴
2020-04-09更新
内容の一部修正をしました
2020-05-01更新
リンクの修正をしました
2020-08-25更新
リンクの修正をしました
デザインの一部変更をしました
更新
リッチリンクの修正をしました
コメント一覧を開く

 コメント一覧 (4)

    • 3. ななし
    • 2020年03月14日 20:20
    • とても参考になる記事をありがとうございます。
      突然ですが、パーティクルの自作にチャレンジしてみましたが、公式のテンプレートについている説明を読んでも全く意味が分からず止まってしまっています。
      ネットにも情報がほとんどないため、解説してもらうことは可能ですか?
    • 0
      とかさん

      とかさん

      likedしました

      liked
      • 4.  とかさん とかさん
      • 2020年03月22日 18:45
      • >>3
        パーティクルですか...確かに記事にしてませんでしたね..近いうちにやってみます
      • 0
        とかさん

        とかさん

        likedしました

        liked
    • 1. アキ
    • 2020年03月03日 08:03
    • こんにちは!先日このブログを見つけ、とてもわかりやすいので私もアドオン作成い挑戦してみようと思います。
      リクエスト、というか質問なのですが、アドオンで、機能ブロックを追加する(例えば、燻製器、溶鉱炉の他に別の種類のかまどを追加したり、5*5の作業台を追加したり等)は可能なのでしょうか?もしできるのであれば、また解説を出してくださると嬉しいです。
    • 0
      とかさん

      とかさん

      likedしました

      liked
      • 2.  とかさん とかさん
      • 2020年03月03日 20:38
      • >>1
        オリジナルブロック機能にはまだ特殊ブロック(機能ブロック、dataを持つブロック等)を作る機能はありませんね
      • 0
        とかさん

        とかさん

        likedしました

        liked
コメントフォーム
記事の評価
  • リセット
  • リセット

質問はdiscordの利用を推奨します。